Angel Libraryは、店員さんに扉の鍵を開くための番号を受け取り、入ることが出来るカフェです。
性別も年齢も忘れ思い切って行ってきました。
ここのお店、一人で行動している人間としてはすごく緊張しました。
行動する勇気となったのは、わざわざ京都まで来て、ここで引き下がれるかという距離を力に変換出来たためです。
それでも小心者の私は、チョコを買ってからの方が自然に聞けるのではないかと、ずる賢いことを思いつき、チョコレートに事に詳しくもない人間が、聳え立つチョコの前で、10分ほどかけ真剣にチョコを選んでいる風の動きをし、手に1つか2つのチョコを手に持ちレジへと向かいました。
レジに並んでいると、どうやら私の一足先に支払いをしているお客さんもカフェ目当てだったようで、カフェを使いたいと店員さんに聞いていました。
聞かれた店員さんは、インカムのようなものを使った使ってないか、お店の入口に立っていた店員さんに、カフェが空いているかどうか聞いていました。
なるほど、私のように、大井川を渡り、はるばるやってくる人がいるぐらいなのだから、人気で席も空いてなく、もう入れないのかもしれない…だったらチョコを選んでいるフリなどせず、最初から入り口にいる店員さんに一言、カフェに行きたいと伝えれば良かったと後悔の気持ちが頭をぐるぐるしていた。
私の前に並んでいた二人のカップルらしき人達は無事カフェに行ける事になったようで、
私も彼らの流れに乗れと言わんとばかりに、レジでチョコを買い、カフェに行きたいですと伝えた。
普段から張りがなく、尻すぼみになる声は、店員さんに届いたかのかどうか、おそらく「カフェ……………です」ぐらいしか届いてなかったかもしれないが、どうにか届いたようだった。
こんな告白のような思いをしたのが久しぶりだからなのか、店員さんが返答の為に口を開くまで凄く長く感じられた。
店員さんにしてみれば、なんとも思っていないような事も、私のような初めての人間からすれば大きな行動であり、よく言った、よく思いを伝えたと褒めちぎりたい。
そんな一世一代、人生最後の告白になるのではないかという言葉は無事に実り、秘密の鍵の番号を貰う事が出来、一人地下のエンジェルライブラリーへ向かう事が出来た。
エンジェルとは縁が程遠い人なので、申し訳ない顔をすることを忘れず、無事入店出来たのでした。
1枚目にある写真のお店はチョコを売っているのですが、そこにいる店員さんにカフェを利用したいと伝えると
2枚目の写真にある鍵を開ける為の暗証番号を教えてもらえます。
私が座った目の前には窓があり、確か、ほぼ川の水面同じ高さぐらいの感じだった気がした。
雨の日に窓を開けたら水が勢いよく入ってくるのではないかという、余計な心配をしたような気もする。
しかし、それも思い出が脚色されているのか、それとも天使の国から帰る時には記憶を全て消されるのか、それとも年齢による防ぎようのない体の現象なのか、あまり何を考えていたかも覚えていない。
それでも、注文したものも美味しく、幸せな時間を過ごせたことだけは忘れずにどうにか覚えている。
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